塗装の不思議

 先日、小学校のトイレを綺麗にしようという事で、ボランティアに参加しました。  なんでも、中が暗いので子ども達がトイレを敬遠しているとの事でした。明るい色のペンキを塗りたいとの事でしたが、拝見した所、壁は比較的綺麗な状態で、全く塗り替える必要はない状態でしたので、「天井を真っ白に塗り替えてはどうですか?」とアドバイスしました。 普段、天井はあまり目に付かない部分ではありますが、明るい色に塗り替えると、部屋全体に色が反射され、明るくなりますし、イメージはかなり変わります。(結局、時間と予算が足りないということで、電気を一つ増やすだけという結果になりましたが(^_^;)  最近では、内装のほとんどがクロス貼りのお宅が多く、一般住宅では天井を塗る事はほとんどなくなりましたが、 色の意外性というのが少しお分かり頂けたかと思います。
 当店では、施工前にお客様とのお色の相談をしておりますが、その際に色見本をお客様にお見せしています。 ここで気をつけて頂きたいのは2〜3cm四方の小さな色見本と家全体に塗った場合のイメージの違いです。  かなり薄い色を選んだつもりでも、いざ家全体に塗ってみるとショッキングに見えてしまうことがあります。 又、下地の色や塗料の光沢、日光による反射で見え方が違って見える場合もありますので、その辺は、まず職人さんにアドバイスして頂くのが無難でしょう。 

  覚えておこう。色が待つ特色

三属性の図

 右の図は、色の「三属性」を図に表したものです。配色をする時の基本の形です。色相は基本的にこの6色で覚えます。この図で、「反対色」「類似色」「同系色」がわかります。
まず、反対色は、色相環図の反対側の色です。類似色は、隣にある色。同系色は、同じ色相に白や黒を混ぜた色です。
同系色や類似色でまとめた場合は、穏やかで幻想的なイメージが生まれます。反対色で配置すると、緊張感が生まれ、生き生きとした感じが出ます。この図を覚えておくと、ドアや屋根の色に合わせたい時などに便利です。お庭にグリーンが多いお宅などは、屋根を反対色の赤系にすると、とても洗練されたイメージになります。お隣のお宅の色との相性を考えても、面白いかもしれませんね。

配色の例

水色
反対色 類似色 同系色